女子には永遠にわからない男子の気持ち
『スタンド・バイ・ミー』●
ロブ・ライナー監督(1986年米)
夏休みだから、これ。なんで見に行ったのか? 同年公開された『モスキート・コースト』を見て、リバー・フェニックスが気になったのか? やはり、主題曲に惹かれたか? ともあれ、「見に行かなあかん!」と云う想いで見に行った記憶あり。
十二歳くらいの頃の夏休みに友だちといっしょに死体を探しにゆく小旅行をした記憶を大人になってから思い出し、いろいろ想ってしまう物語なのは誰もが知るところ。主役の四人はリーダータイプ、空想好きなやせっぽち、騒がしい眼鏡くん、おっとりぽっちゃりタイプのわかり易い見た目の少年たち。各々が、重めの家庭内問題を抱えていて、手放しで楽しめない中でもそれなりに盛り上がったし、彼ら的には深くこころに残る大冒険だった訳だけど、女のあたしには何にも共感できなくて吃驚してしまった。
子供の頃は男子と遊ぶ方が好きだった。彼らは全力で遊ぶし、なにより、遊ぶ(ゲーム性の高い遊び系は特に)のが圧倒的に女子より上手い。まぁ、云うても、女子と遊ぶ方が多かったけど、男子と遊んだ時の記憶の方が当然エキサイティングだ。そんなあたしですら共感できない。そこに混ざってたら、楽しいのかも? だけど、それを眺めているだけでは「アホちゃう?」としか想えない。男の友情は永遠の謎。残念だけど、女だからわからない。こんなに拒絶されたのは、あたしが見た中ではこの映画だけ。男に生まれ変われたら、もう一度見たい***
[1987年 たぶん、毎日地下劇場(名古屋)にて]
