最悪の悲劇が起こした奇跡
『Dr.パルナサスの鏡』●
テリー・ギリアム監督(2009年英=カナダ)
未だに信じ難いヒース・レジャーの死。主演俳優を唐突に失ってしまい、『ロスト・イン・ラマンチャ』(ギリアム監督に起こった災難のドキュメンタリー作品)以上の絶望に見舞われたのに、完成させてしまった!
奇跡とは努力の賜物なのかも知れない。この映画は夢を持つことと、勇気の大切さを過酷な現実と劇中の夢のような物語の両方からイノチガケで教えてくれる。
なんて解り易い! これがテリー・ギリアム? 幼い頃からずっと見てた(勿論さいしょは『モンティ・パイソン』♪)けど、こんなに外に向かってるのって…いや、前作『ローズ・イン・タイドランド』も計算高かった(女子ならでは!の)けど前向きだったっけ。火事場の力技だけではなさそう。
この物語の冒頭は移動式幻想館、扮装した親子と従業員が客を寄せているが、ロンドンの人々は胡散臭そうに見ているだけ。勇気を出して入ってみれば何かが変わるかも知れないのに…足るを知るのもいいけれど、夢を見たっていいじゃない! 序盤で弾けてる魅力的な俳優は、途中から別人になるけどいいじゃない!(いやいや、ずっとヒースを見てたかったよ! できれば!)また会える夢を、あきらめない勇気を。いつまでも***明るい悪魔役のトム・ウェイツ、いい味出してたね♪
[2010.2.3 TOHOシネマズにて(千葉・市川市)]
