日本はもう終わり 羊飼いになろうか

 日本はもう、あかんのではないか。最悪の国だな、と思う。こんな国でくさくさしているよりは、どこか外国にでも逃げた方が身のためではないか。
 ここへ来ての「菅おろし」の動きは、一体何なのだろう。自民党と小沢グループが狙っているのは、東北の復興利権と、原発の維持ではないのか。この「非常時」に及んで、自公と組んでの倒閣騒ぎには「そんなことやってる場合か」と呆れるしかない。
 これは要するに、自公と小沢グループが共同で仕掛けた、菅政権へのネガティブキャンペーンなのだろう。目的は倒閣そのものというよりも、民主党はグダグダだ、菅はとにかく駄目だ、というイメージを植え付けるのが目的ではないか。菅は現在のところ「8月退陣の見通し」と報じられており、早速読売が行なった世論調査という名の情報操作では、「ポスト菅は前原トップ」なんてやっている。一党による政権たらい回しなんて、まるで自民党と一緒だ。
 一部では、菅総理が「発送電分離」について言及して以来、経産省ルートなどから自民党筋へ「原子炉への注水停止疑惑」がリークされたりと、財界や自民党などの旧勢力からヒステリックな攻撃が始まっているようだ。何が何でも原発を潰したくない人々、利権を守りたい人々が、マスコミを通じてネガティブな情報を流す。うーん菅は駄目ですねえ、リーダーシップがない、グダグダだ。テレビや新聞が報ずることは正しい、事実だ、と信じ込んでいる人々は、それらコメンテーターの口真似で「カンハダメダナー」とつぶやくのである。
 誰になるのか知らないが、8月に総理が交代して、原発はどうなるのだろうか。役人の如く「担当が変わったので知りません、何もわかりません」と、再び新炉の建設や運転が再開されるのではないか。マスコミへのカネも流れ始め、その論調は何事もなかったかのように、原発容認へと変わっていくのではないか。テレビカメラが福島を映さなくなれば、すべて「なかったこと」にされてしまう。そうなる可能性は非常に高い。
 もしそんな時代が来たら、たぶん私は日本を離れるのではないか。もうこんな国では生きていられない。原発のないニュージーランドにでも行って羊飼いになり、細々と暮らしたいものだ。せめて乏しき体を鍛え、次の可能性へと立ち向かうことにしよう。

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2011年6月7日 記
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[著者プロフィール]

渡辺開拓

ライター。札幌出身。新聞記者などを経て、北海道のローカル誌で執筆中。ジャンルは政治経済、地方自治から音楽、海外情報、バカニュースまで幅広い。趣味は古書収集、街歩き。